運営・管理ノウハウ2025年6月2日更新日: 2026年4月3日

民泊清掃の料金相場とは?外注費用の目安と見積もり・契約の確認ポイントを解説

民泊清掃の料金相場は、間取り、ベッド数、リネン回収、アメニティ補充、緊急対応の有無で変わります。時間制、部屋単価制、定額契約の違い、1K〜戸建ての目安、見積もり比較と契約時の確認ポイントを整理します。

民泊清掃の料金相場とは?外注費用の目安と見積もり・契約の確認ポイントを解説
著者: 編集部公開日: 2025年6月2日更新日: 2026年4月3日編集方針運営会社

はじめに

民泊清掃を外注するときに迷いやすいのが、「いくらなら高すぎないのか」「見積もりのどこを見ればよいのか」という点です。単価だけで選ぶと、リネン回収やアメニティ補充が別料金だったり、緊急対応ができずに次のチェックインへ影響したりすることがあります。

この記事では、民泊清掃の料金相場、料金が変わる要因、時間制と1回単価制の違い、見積もり比較で見落としやすい項目、契約時の確認ポイントを整理します。読み終えるころには、安さだけでなく運営に合う外注先かどうか を判断しやすくなるはずです。


まず押さえたい結論

民泊清掃の料金相場は、間取りだけでは決まりません。ベッド数、リネン洗濯、アメニティ補充、ごみ搬出、駐車条件、緊急出動の有無で変わります。

ざっくりした目安は次のとおりです。

物件タイプ料金の目安
1R / 1K5,500円〜8,000円
1LDK7,000円〜10,000円
2LDK9,000円〜13,000円
戸建て・3LDK以上12,000円〜20,000円

この金額に、リネン洗濯、アメニティ補充、繁忙日の割増、深夜早朝対応などが上乗せされることがあります。したがって、「1回いくらか」よりも「どこまで含まれるか」を先に確認した方が失敗しにくい です。


民泊清掃の料金が変わる要因

間取りと面積

広い物件ほど高くなるのは当然ですが、実際には面積だけでなく、水回りの数や家具量の影響も大きいです。1LDKでも、ベッドが多い物件や水回りが複雑な物件は単価が上がりやすくなります。

ベッド数とリネン量

清掃作業そのものより、シーツ交換やタオル回収の負荷で価格差が出ることがあります。宿泊人数を増やしている物件ほど、ベッドメイクと洗濯コストが重くなりやすいです。

アメニティ補充の範囲

シャンプーや消耗品の補充まで含むか、在庫管理まで任せるかで見積もりは変わります。単純な室内清掃だけを依頼するのか、ターンオーバー業務まで一括で任せるのかを先に決める必要があります。

鍵の受け渡しや緊急対応

セルフチェックインで済む物件と、鍵の回収や現地対応が必要な物件では、外注側の拘束時間が違います。忘れ物対応や設備不具合の一次確認をどこまで依頼するかでも費用は変わります。

立地と作業条件

都市部の中心地でも、駐車しにくい物件、エレベーターなし、共用部ルールが厳しい物件では作業負荷が上がります。逆に地方でも移動距離が大きければ交通コストが乗ることがあります。


よくある料金体系

1回単価制

もっとも分かりやすいのが、部屋タイプごとに1回いくらと決まっている方式です。売上予測に組み込みやすい一方で、ベッド数や特別清掃が多いと追加料金が発生しやすくなります。

時間制

1時間あたりの単価で計算する方式です。スポット清掃や、物件ごとの差が大きい場合には使いやすいですが、作業時間が延びると総額が読みづらくなります。短時間で終わる小規模物件では合うことがあります。

月額・定額契約

月間の想定回数やエリアを前提に、一定額で回す方式です。複数物件や高稼働物件では相性が良い一方、想定を超える回数や緊急出動は別料金になりやすいです。


相場を見るときの目安

下表は、ターンオーバー清掃を外注する際の目安です。地域差はありますが、比較の起点としては使いやすいです。

物件タイプ価格の目安含まれやすい作業
1R / 1K5,500円〜8,000円室内清掃、浴室・トイレ、ベッドメイク
1LDK7,000円〜10,000円上記に加えてキッチン、リネン交換
2LDK9,000円〜13,000円複数寝室、水回り、消耗品補充
戸建て・3LDK以上12,000円〜20,000円部屋数が多い清掃、複数ベッド、共用部確認

別料金になりやすい項目

  • リネンの持ち帰り洗濯
  • アメニティ補充
  • ゴミの持ち帰り処理
  • 深夜早朝や当日依頼
  • 写真報告や簡易点検
  • 破損・忘れ物の現地確認

ポイント

民泊清掃は、同じ「1LDK 8,000円」でも中身がまったく違うことがあります。単価だけでなく、追加費用の発生条件まで見て比較することが重要です。


見積もりで必ず確認したいこと

何が基本料金に入っているか

室内清掃、水回り、ベッドメイク、リネン交換、ゴミ回収、アメニティ補充のどこまでが基本料金かを確認します。「清掃一式」とだけ書かれている見積もりは、後から差が出やすいです。

写真報告や異常報告の有無

民泊では、清掃そのものだけでなく、破損や忘れ物、備品不足の報告も重要です。写真付き報告があるか、異常時の連絡手段が決まっているかを見ます。

キャンセルや日程変更の扱い

当日キャンセルやチェックイン時刻の変更が発生したときに、どの時点からキャンセル料がかかるかを確認します。直前変更が多い運営では、ここが収支に効きます。

緊急時の対応範囲

清掃会社がどこまで対応するのかを曖昧にしない方が安全です。忘れ物、鍵閉じ込み、設備故障の一次確認まで可能なのか、清掃だけなのかで、必要なバックアップ体制が変わります。


契約書で見落としたくないポイント

業務範囲

清掃、洗濯、アメニティ補充、在庫管理、鍵の扱い、写真報告の範囲を明文化します。口頭での認識に頼ると、繁忙期にずれやすくなります。

追加料金

嘔吐や著しい汚損、長期滞在後の特別清掃、当日依頼など、単価外になる条件を先に決めておきます。ここが曖昧だと「想定より高い」が起きやすくなります。

再委託と品質のばらつき

スタッフを固定できるか、再委託があるか、品質が落ちたときの改善方法があるかを確認します。レビューへの影響を考えると、品質のばらつきは単価差以上に重い問題です。

鍵と個人情報の扱い

スマートロック情報、入室方法、宿泊者情報など、運営上のセンシティブな情報を扱うため、取り扱いルールは契約で明確にしておく方が安全です。


安さだけで選ばない方がよい理由

民泊清掃では、1回1,000円安いことより、レビューを落とさないことの方が重要な場面があります。清掃品質が落ちると、評価低下、稼働率悪化、再清掃の手配、返金対応が起きることがあります。

とくに次のタイプは注意が必要です。

  • 返信が遅い
  • 報告がない
  • 緊急時の窓口がない
  • 見積もりの内訳が曖昧
  • 民泊のターンオーバー清掃に慣れていない

清掃品質はレビュー改善とも直結するため、あわせて次の記事も見ておくと判断しやすくなります。


問い合わせ前に整理したいこと

見積もりの精度を上げるには、先に自分で次の項目を整理しておくと効果的です。

先に決めたいこと理由
間取り、面積、ベッド数単価の前提になるため
1か月の想定清掃回数定額契約が合うか判断しやすくなるため
リネンや消耗品を含めるか清掃だけか運営補助まで任せるかが変わるため
鍵や緊急対応を頼むか夜間や当日対応の条件が変わるため
写真報告が必要か品質確認と異常報告の運用に関わるため

清掃会社の比較軸そのものを整理したい場合は、次の記事も参考になります。


まとめ

民泊清掃の料金相場は、間取り、ベッド数、リネン、補充作業、緊急対応の有無 で大きく変わります。目安としては 1R / 1K で 5,500円〜8,000円、1LDK で 7,000円〜10,000円、2LDK で 9,000円〜13,000円前後を起点にしつつ、何が含まれているかで判断するのが実務的です。

まずは、業務範囲、追加料金、報告方法、緊急対応の4点を揃えて見積もりを取り比べてみてください。単価だけでなく、レビューと運営安定まで含めて考えると、相性の良い外注先を選びやすくなります。

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